Share

STORY 32

Penulis: 笠井未久
last update Tanggal publikasi: 2026-06-19 07:00:20

 先ほどのことなどなかったように、穏やかに式は和やかに進んでいく。お義父様たちに笑顔はないが、元樹は今や大企業のトップだ。

 そこで波風をたてることは得策ではないと判断したのだろう。

 しかし、お父様としては、自分の会社の役に立たない元樹は、やはり認められないということなのだろう。

 そして、恭弥さんは私と弥生のせいで責められている。

 そんな気持ちが沸き上がってくるが、その考えを排除して主役のふたりに視線を向けた。

 元樹と花恋ちゃんはとても素敵だった。

 意志を貫いた元樹は輝いていて、昔よりも素敵になった。いろいろな葛藤があったにも関わらず愛を貫いたふたり。

 花恋ちゃんの作ったウェディングケーキは、弥生も喜びそうなうさぎやくまなど可愛らしいモチーフが飾られている。

そこに彼女の優しさが垣間見られた。

「かわいいね、弥生」

「くましゃん」

 お利口にできるか心配していた私たちをよそに、弥生は終始楽しそうに
Lanjutkan membaca buku ini secara gratis
Pindai kode untuk mengunduh Aplikasi
Bab Terkunci

Bab terbaru

  • パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない   STORY 40

    「だから」 そう言うと、恭弥さんは私に触れるだけのキスをした。「めちゃくちゃに甘やかす」「きょう……んっ」「なに?」 後ろから抱きしめられているため、彼の顔は見えない。背中に口づけながら、手は全身に触れられている。 なんども達しそうになるのを、途中で止められてはまた触れられる。 そんなもどかしい快感にずっと私は支配されていた。「これ……甘やかしてるって……あっ!!」「甘やかしてるよ。ずっとずっと咲良に触れてたいから」 サラリと余裕の声で言う恭弥さんに、私は首だけ振り返り涙目で睨みつけた。「イジワル」 私がそう口にすると、恭弥さんはペロリと自分の舌を舐めた。「咲良、煽らないで。俺が我慢できなくなる」言われた意味など、到底理解できずに私は欲望のまま懇願する。「我慢なんてしないで。もう、無理……。好き」 溢れでた言葉をそのまま恭弥さんに伝えると、彼はかなり大きく目を見開いた。 その刹那。 一気に彼が私の中に入ってきて、待ちわびていたかのように私の身体は反応する。 嬌声も止めることができず、ただ与えられる快感に身を任せていると、耳元で囁く声が聞こえた。「咲良、好きだ」 ストレートなそのセリフに、私の身体は素直に反応してしまう。「咲良、そんな締め付けるな」「そんなこと言ったって。ただ嬉しかっただけなの」 恭弥さんの抗議に説明をすると、彼は動きを止めて耐えるような表情をする。ポタリと汗が落ちてきて、私の背中に落ちる。それすら快感に変えてしまう。「もう、我慢しない」 そう言うと、恭弥さんは一度私の中から出て行くと、正面から抱き合う。

  • パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない   STORY 39

    「もう、どこまで私を喜ばせたら気が済むんですか?」 泣き笑いになってしまったが、そう伝えると「永遠に」そう笑う恭弥さん。「いつか咲良が俺を好きになるまでずっと」「もう好きです」「え?」 かなり驚いた様子の彼に、私はゆっくりと恭弥さんを見上げた。「知ってますよね? ずっと好きだったこと」 元樹から話を聞いて、私の過去の気持ちは知っているはず。だから、こんなに驚くなど思っていなかった。「いや、それはただの憧れとかそういうのだと」「それだけで抱かれるような女じゃないです」 少し怒ったように言うと、恭弥さんは小さく息を吐いた。「そんなに自意識過剰になんてなれない」「恭弥さんでも?」 自信に満ち溢れていていつもひっぱってくれる彼が、そんなことを思うなど信じられない。「咲良のことになると俺はいつだって不安だよ」」 初めて彼の心の内を聞いて私は、ゆっくりと言葉を紡ぐ。「確かにあの夜は憧れが大きかったと思います。でも、再会して一緒に生活をして……。今は愛してます」 ようやく自分の言葉で伝えることができて、私は安堵から息を吐いた。「ふつつかものですが、どうぞよろしく……キャ」 まだ話している途中にも関わらず、恭弥さんは私を抱き上げる。 初めて彼を見下ろすような格好になる。「咲良、大好きだよ」 もう遠慮することがないとばかりに、私は彼の頬を手で挟みキスをする。「私のほうが好きです。きっと」 どちらが好きかと言いあいつつ、その合間にキスをして、笑いあう。 そして目があった。「ずっと抱きたいの我慢してた。いい?」 最後は少し窺うように問う彼に、私はキュッと唇を噛んだ後、小さく頷いた。 恭弥さ

  • パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない   STORY 38

    名前を呼ばれただけなのに、緊張してしまってつい早口で関係のないことを口にする。「弥生、どうしてますかね。お利口にしてますかね」 弥生のことを考えれば少し冷静になれる気がしたのだが、恭弥さんはまっすぐに私を見つめる。「あっ、ちゃんと寝れたか……」「今日は俺に、咲良を独占させて」 言葉の途中だった私の言葉を遮り、恭弥さんは一歩ずつ私のほうへと歩いてくる。 触れられていないのに、すべてを見られているような視線に私は言葉を飲んだ。 伝えるなら今しかない。「あの、恭弥さん」 そのタイミングで、ドアのベルが鳴る。「少し待ってて」 私に声をかけると、恭弥さんはリビングを出て行ってしまった。 またタイミングを逃してしまって、私は大きなため息をついた。 誰だろう、こんな時間に。 まだかと恭弥さんを待っていると、戻ってきた彼はワゴンを押していた。 そこには、真っ赤な薔薇の花束とシャンパンが。どうしたのだろう。そう思っていると、 恭弥さんは花束を手にして私のほうへと歩いてくる。「咲良、もう一度やり直したい」「え?」 言われた言葉の意味を考えていた私だったが、そのまま私の前で跪いた。 それはまさに弥生にいつも読み聞かせている物語の王子様のように。「結婚を了承してくれてありがとう。まだ俺のことを信じられないかもしれない。それでも、絶対に咲良と弥生も守る」 そこで一呼吸置くと、まっすぐに私を見つめた。「二年前からずっと愛してる。俺と結婚してください」 〝やり直したい”それがこのプロポーズのことだったとわかる。結婚を申し込まれ、了承をして終わりだと思っていた。 こんな夢のようなプロポーズをされることなどないと思っていた。 

  • パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない   STORY 37

    「ねえ、恭弥さん、弥生は? え? なにが起こってるの?」 問いかける私に、恭弥さんは苦笑しつつ口を開く。「悪い、また母さんが暴走したんだろ?」 さすが長年確執があったとはいえ、実の母を理解しているようで、運転席でハンドルを握る恭弥さんは小さく息を吐いた。「私、別になにも言ってないと思うけど……」 確かに告白できずにいることで、ため息はついたかもしれない。「わかってるよ」 穏やかに答えた恭弥さんが向かった先は、ベリが丘タウンの中のでも一部の会員しか入れないオーベルジュ。宿泊付きだとは聞いていたが、小さい子供は入れない大人の隠れ家だ。「たまにはいいだろ?」そういいつつ、自動で開いたゲートをくぐると、まるで森にきたような錯覚に陥りそうな道を車は進んでいく。 そして、一気に視界が開けたと思うと、目の前には低階層のグレーのおしゃれな建物があった。 エントランスに車を止めると、すぐに扉があけられる。「お待ちしておりました。松前様、そして奥様」  奥様、その響きがくすぐったいが、私は小さく会釈をすると車を降りた。 美しい美術品が飾られ、シックの中にもモダンなロビーに目を奪われている間に肩に手を回される。 案内された部屋は、BCホテルのスイートルームより広く、一階ということで、広い庭が広がっていた。 温室のプールもついていて、まるで南国のリゾートのようだ。「お食事は、こちらのテラスにご用意いたします」「よろしくお願いします」慣れた様子で恭弥さんが対応をするのを、私は頼もしく見ていた。こんな人が私の旦那様……。 そう思ったとたん、急に告白をするというミッションを思い出して、バクバクと心臓の音がうるさくなる。  でも、今日こそきちんと伝える。気持ちを伝えることは単なる自己満足かもし

  • パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない   STORY 36

    その夜、家に帰って着替えて私は大きく息を吐いた。  本当に今日はいろいろなことがあった。 「咲良、弥生寝かせてきたよ」  夕飯を軽く済ませて、帰る途中、弥生は車の中で寝てしまったのだ。  そして帰ってからは、私を気遣ってすべてをやってくれた恭弥さん。 「ありがとうございます。元樹たち無事二次会できたでしょうか」 「大丈夫だろ。それよりーー」  恭弥さんはそういうと、ソファに座っていた私をいきなり抱きしめた。 「咲良、本当にごめん。俺のせいでまた……」 「それはもう何度も聞きました」  自分のせいで怖い思いをさせたことを、本当に悔いているのだろう。 「でも、俺がさやかとのことをきちんとしていればこんなことにはならなかった」  確かにそれはそうだが、あのことを蒸し返す必要もないと思っていたのは私も同じだ。  さやかさんの言葉に振り回されてしまったのは、だれのせいでもなく私のせいだ。「恭弥さん」  意を決して彼を呼ぶと、私はまっすぐに瞳を見つめる。 「結婚、お受けします。私はずっと恭弥さんと、弥生と一緒にいたいです。誰に何をいわれても、この気持ちは変わりません」 「咲良――」  恭弥さんはまさか、このタイミングで私がこの答えを言うとは思っていなかったようで、驚いて目を見開いた。 「私たちの関係が曖昧だから、お互い信じられないんですよね」  私が少し苦笑しつつ伝えると、恭弥さんはまたギュッと私を抱きしめた。 「ありがとう。絶対に幸せにする。愛してる」  初めてストレートなその言葉を聞いて、私は信じられない思いで目を見開く。  私も、そう伝えなければそう思ったのだが、優しく唇をふさがれてしまった。 それからの恭弥さんの行動はとても早かった。  あの後すぐに、婚姻届けをして、結婚式をすることになった。  会社内でもいろいろ言われていると聞いていたが、すべてを全社ネットで伝えたそうだ。  それは、もはやのろけのようで、聞いている社員が赤面したとか、そんな話をお義母様から聞いた。  結婚式の準備を始めてから、こうして時間を見て私は弥生を連れ、恭弥さんのご実家にお邪魔している。  同じノースエリアにあるのだが、昔、元樹を訪ねて行った記憶より大きな豪邸だが、弥生もすぐに慣れて

  • パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない   STORY 35

     ここはどこだろう。 さやかさんが来て……。 そこまで思ったが、目の前が暗い。夜ではなく目をふさがれていることに気づく。そして、手も拘束されていて、それをとることができない。 そこで一気に恐怖が襲ってきた。視界を奪われたことで、何がつぎに起こるのかわからない。「いや、だれか」 そう声をだしたが、掠れて音にならない。 怖い、弥生、恭弥さん!!「咲良!!!」 その声と同時に力強く抱きしめられる。慣れてしまった香り、温かい腕。 見えなくてもわかる彼に、ボロボロと涙がこぼれる。それが目隠しをされていた布にしみこんでいく。 すぐにそれは外され、私の顔を泣きそうな恭弥さんがのぞき込む。「大丈夫か?」 何度か頷いて見せると、恭弥さんはまた私を抱きしめた。「俺のせいで本当にごめん。俺が、俺が不甲斐ないばかりに」 さやかさんの恋愛感情を知らずにいたのなら、急に現れた私の存在が気に入らなかったのは仕方がない。 それでも、恭弥さんが気にしてしまうのは仕方がないのかもしれない。「大丈夫です。恭弥さんがきてくれたから」 泣き笑いでそう伝えると、恭弥さんは初めて安堵したように息を吐いた。 その後、元樹の計らいで、先ほどはさやかさんのドラマかなにかの撮影ということで、なんとか場は収まったらしい。 そして、助け出された後、場所を変えたホテルの一室で、私は弥生を抱きしめたまま、さやかさんの謝罪を聞いていた。 恭弥さんは、私が嫌ならば聞かなくてもいい、そう言ってくれたが、私は彼女と会うことに決めた。 そこには事の重大さを知って、恭弥さんの両親もいた。「ごめんなさい。薄々あなたが、恭弥をだますような人じゃないとは気づいていたのに」 その言葉を私は何とも言えない気持ちで聞いていた。確かに元樹と親しくしていて、そういう印象

  • パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない   STORY 2

    初めて彼の家の庭で会った時、一瞬でその瞳から目が離せなくなった。『こんにちは』 華やかで社交的な元樹とは真逆の、どこか影のある漆黒の瞳。心地よく耳に響くテノール。 それから私は、彼の姿を探すようになった。実家には住んではいないようで、仕事の関係で実家に戻っている時だけ姿を見ることができた。 遠くから見ている私に、元樹はすぐに気づいたと思う。『兄貴はやめた方がいい』 元樹がそう話す理由は聞きたくなかったし、もちろん彼ほどの人に決まった女性がいないわけがないし、別に彼の特別になりたいなど微塵も思っていなかった。 私は奥手な人間だったし、ただ見るだけで満足していた。 しかし、だんだ

  • パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない   STORY 3

    しかし、なぜか最近、避けられているらしい。このパーティーのケーキも作ると聞いて、元樹はパーティーに出席することに決めたのだ。 今日は、元樹は彼女と話すために、普段は来ないパーティーに来たのだ。ここは私がいなくなるべきだと悟る。「あの、恭弥さん。あの、教えていただきたいことがあるんです」 あの、と二回も言ってしまい恥ずかしくなる。けれど、意外にも恭弥さんも何かを悟ったのか、特に拒否の言葉は聞こえない。「あちらでいかがですか?」「あっ、はい」 元樹に気を取られていた私は、かなり大胆なことを言ってしまったとハッとする。だが、すっとスマートに腰に手を回された。「じゃあ、あちらで」 サ

  • パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない   STORY 1 夢のような一夜

    プロローグ 強烈に惹かれる。そんなことがあることを、俺は知らなかった。 クイーンサイズの大きなベッドの向こうには、きらめく夜景が見える。 都内でも有数のホテルのスイートルーム。ひとりで眠るには広すぎると、ホテルの好意にすらうんざりしていたが、こうして彼女を組み敷いている今、感謝するしかない。「君から誘った。今なら撤回できるけど?」 本当は今断られても、まったく離せる気などしない俺だが、余裕を見せて笑ってみせる。「しません」 はっきりと聞こえたその声に、俺は嬉しかったのだろうか。何も考えたくなくて、それ以上の言葉を聞きたくなくて、強引に唇をふさぐ。こんな俺は最低でしかない。それでも

  • パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない   STORY 4

    「綺麗なピンクのカクテルだな」先ほどのシャンパンとは違うカクテルに気づいたようで、恭弥さんはそれに視線を向けた。断ろうと思っていたが、そう言われてしまえば口をつけないわけにはいかない気がして、それを少しだけ口に含んだ。 甘さの中に、ライムのスッキリとした後味がして、とても美味しいのはわかる。口は悪いが、バーテンダーとしての腕は確かだと知っている。「甘くておいしいですよ」 そんなどうでもいい言葉しか浮かばないが、なんとなくアルコールが強いような気がして、よりによってなんでこんなカクテルを出したのかと、恨み言を心の中で呟く。「俺はまだこの後、挨拶があるから」 終わりの言葉だと理解して

Bab Lainnya
Jelajahi dan baca novel bagus secara gratis
Akses gratis ke berbagai novel bagus di aplikasi GoodNovel. Unduh buku yang kamu suka dan baca di mana saja & kapan saja.
Baca buku gratis di Aplikasi
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status